平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 八(平成29年 1月 8日)
28年 5月に左アキレス腱を切った安美錦は再起 3場所目。旭大星に攻め込まれ、引いてくれたので追いかけたものの重みがない。 旭大星が右から去なすと安美錦軽く払いのけられてすっ飛んでしまう。盛りの頃も右喉輪に力を入れ過ぎてブレーキが利かないような相撲が間々あったが、 腰の備えや型で相撲を取るというタイプではない安美錦の場合、やむを得ないところもあろう。
御嶽海より上の大物という評も出てきた小柳、威風堂々の土俵姿。琴恵光も小粒ながらゴツゴツした体つき(松鳳山ほどではないけれど…)で対抗する。 馬力の小柳、挟みつけていっぺんに片づけてくれようと勢い込んで出たが、腰が高すぎて上ずった。琴恵光右に廻って得意の網打ち、綺麗に決めて小柳を吹っ飛ばす。 物言いはついたが、協議の呆気ないこと。
協会御挨拶は、 3横綱 4大関 2関脇 2小結総登場。これが楽日には 1横綱 3大関 2関脇 1小結に減っていた。八角理事長の挨拶は、 言葉遣いはいくらか変わったものの、その内容は大筋において変更されていない。
その協会御挨拶の頃の館内。もう各席ぎっしりである。挨拶後、再度放送がある。「本日は、天皇・皇后、両陛下が、当国技館に、お出でになります。 両陛下が館内にお出での際は、皆さま、拍手でお迎えいただきたいと、存じます。なお、両陛下は、幕内後半戦から、弓取式まで、ご覧になります」。 2時頃の拍手とはくらべものにならない。
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十枚目取組・三
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