平成二十九年十一月場所初日観戦記
そ の 十二(平成29年11月12日)
大翔丸といえば左からの攻めを得意とする押し相撲。しかしこの日は右が冴えた。左を弄ばれた正代の脆いこと。
時間いっぱいの千代の国、盛んに伸びをし、脛を叩き、なかなか忙しい。千代の国は控えでも忙しい。特に前後半の休憩中に控えにいると、ますます忙しい。 逸ノ城を盛んに攻めて大いに館内を沸かせた。
とうとう大関から下がってしまった照ノ富士、10番勝てば大関に戻れるというのは規則上の話で、見る限り照ノ富士の膝が許してくれそうにない。 ガバッと右を返したのに左の攻めにいけない。左が使えなくなると右からも攻められない。それというのも土台が用を為していないからだ。 これでは 1勝を挙げることさえままならぬ。
(以下次頁)
幕内取組・三
幕内取組・四
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