平成二十九年十一月場所二日目観戦記
そ の 十五(平成29年11月13日)
ちょうど安と栃煌山が仕切っている頃、東の控えには稀勢の里と日馬富士、西の控えには阿武咲と貴景勝がいて、新旧の対照を描いていた。
さて東からは前場所優勝、横綱日馬富士。初日に阿武咲に喰われ、ここで貴景勝にまで歯が立たないとなったなら、先行きは真っ暗と評しても良くなる。 ところが立ってみると初日と同じように鋭さがない。一度堪えて再度当たったが、はね返されて突っ立ってしまい、ズルズルと下げられて、正しく歯が立たず完敗。 この内容では、横綱を張ることそのものが難しいと思われる散々な負け方、東で日馬富士が受けたショックは相当のものだったろう。
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