平成三十年九月場所八日目観戦記
そ の 五(平成30年 9月16日)
三段目附出で 3月にデビューした木崎海は、美ノ海の弟。押し相撲の木崎海が先に当たられ、右喉輪で完全に顎を上げられてはたまらない。 足を出すどころか下げられてしまい、叩き込まれて魁渡に全く歯が立たなかった。早く関取になって「なんとかノ海」というような四股名をもらいたいところだと思うが、 焦る必要はないとはいえ少し時間が要りそうだ。
大波三兄弟の次男、若元春。しばらく剛士の名で取っていた。この 1年は幕下15枚目以内をキープ、前場所の西 4枚目が最高位で、あと一押しで関取というところまできている。 左下手右喉輪で唐津海を圧倒、土俵際で押し飛ばしたわけでも何でもないのに、唐津海は砂かぶりに消し飛んでしまった。 5勝の好成績、平成年中に関取昇進を決められるか。
初日の大逆転
でしぶとさを存分に発揮した富栄だが、初日もこの日も、困ったことにひどい四股だった。いや、四股と呼べるものではない。 阿炎のように途中から足を引き上げるのも四股とは呼べないが、こちらは何と30cmも上げずに足踏みしているだけ。誰かに注意されたのか、千秋楽はちゃんとした四股になったのだが、いくらなんでもひどすぎた。 塵浄水もお座なりだったし、もし怒られたのなら寧ろ当然といえよう。肘膝足首と、左右いずれも白いものだらけで痛々しくはあるが。 相撲は突き放して攻め込もうとしたが両足跳びで足がついてこず、突き落とされてベタッと落ちた。
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