令和元年九月場所八日目観戦記
そ の 十(令和元年 9月15日)
最大の呼び物、両関脇の対戦だが、両者の立ち合いは成功とはいえず、小さな失敗にとどめた貴景勝が勝ち、大失敗した御嶽海が負けた。 貴景勝が先にぬーっと立とうとしているのが 1枚目の写真で、遅れた御嶽海は両差しを狙うような恰好をしたが踏み込みに力はなかった。 では貴景勝が鋭く踏み込めたかというと、さにあらず。その場でちょっと跳び上がりながら右足を出しただけ。それでも低さで勝って突き放しもでき、 分の悪い御嶽海戦を突破した。
十枚目以上でこの日 3つ目の不戦勝負、鶴竜の休場で不戦勝を得た玉鷲、つい 3日前に史上最多記録を更新したばかりなのに、 さらに伸ばす13個目の不戦勝。十枚目で不戦勝となった魁聖が 2位タイ(11個目)に上がったが、 2時間半後に玉鷲がまた突き放した。
照強
と同じようなよろめきで敗れたのは大関豪栄道だった。友風という相手は割合に柔らかめの相撲取り、 力がどれだけ加わっているのか分かりにくいのだろう。豪栄道の体勢はバランスがおかしくなっている。腰がこちら側に残りっ放しで、 左足が左に進んでいかず、逃げられてしまった。
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幕内取組・五
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