令和元年十一月場所初日観戦記
そ の 十(令和元年11月10日)
大敗で大きく番附を下げた正代、この場所を見れば弱ったのか一時的な不振かが分かろうというもの、どうやら後者だったようだ。 正代思い切り右からかち上げながら左を差そうとすると、先に立って左にずれながら当たった石浦まともに起こされて左を差される。 そのまま石浦左四つに組まされて、正代がグイグイ寄ると石浦は体勢を下げられず、まるで歯が立たなかった。白房上の椅子席では農大校友会が正代のタオルとともに大根踊り。
引き続いて豊山の番、タオルは素早く豊山のに変わり、またまた大根踊り。写真を見るとヘンテコな相撲に見えてしまうが、 志摩ノ海が左おっつけから左に廻ろうとして廻り切れなかったせい、豊山左から崩して攻勢、突き飛ばして堂々の勝利。
琴奨菊に佐田の海は、紹介しなかったが前場所中日も見た。琴奨菊が左前褌を狙って左に変わり気味に立ったが両差しになられての負け、 この内容、前場所と殆ど同じだ。
松鳳山は福岡、琴恵光は宮崎ということで九州人対決だが、珍しく松鳳山への声援が少なかった。別にこれに怒ったわけでもあるまいけれど、 松鳳山一瞬慎重に見極めるや猛然と突きっ放し豪快に勝ちを収める。鎧袖一触というと簡単に勝ったようなイメージだから当人はそう思っていないはずだが、 それにしても圧倒的な勝ちっぷり。
(以下次頁)
幕内取組・二
幕内取組・三
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