令和二年一月場所初日観戦記
そ の 十三(令和 2年 1月12日)
石浦の背には治療痕が並んでいるが、宝香鵬との殴り合いを報じられた後とあっては、お灸を据えられたように見えてしまうのが困りもの。 その石浦は千代大龍にはね飛ばされこそしなかったのだが、左に飛んだところで胸を突かれ、バランスを喪って吹っ飛ばされた。 集中し切れていない様子。
豊山は四つに組んだら左四つだと思っていたのだが、自ら右四つになりにいき、左に廻って上手を取り佐田の海に上手をやらなかった動きは巧みだった。 しかもそのあと右で胸をグイグイ押し上げる攻めは大型力士のそれ。豊山フルモデルチェンジ？
竜電は左を覗かせて優勢に見えたが、隆の勝がガッチリ腰を固めて右でおっつけると竜電完全に止められてしまい、 隆の勝の引き落としに崩れて右差しを許した。体が硬い隆の勝、守りが堅かった。
控える赤い天使の羽は栃ノ心。優勝を飾った30年 1月、つけ人に背を叩いてもらう場面が何度か中継に乗ったが、 それにしてもここまで赤くなるものか。
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幕内取組・三
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