令和二年一月場所八日目観戦記
そ の 五(令和 2年 1月19日)
馬力で取る朝弁慶と豊響、豊響の馬力を喰い止めた朝弁慶が右上手を引きつけて寄り返し、上手投げで豊響を東溜まりに投げ落としたのだが、 朝弁慶は豊響を乗り越え、控えの納谷の背後で伸びてしまった。どこを痛めたのか全く分からないのだが、誰もいない西に向かって木村吉二郎が勝ち名乗り。 土俵には東西の呼出しから塩が撒かれる。
納谷に対するは、堅固な相撲の白鷹山。納谷は立ち合いから右の突きを外され、宛がわれて突っ張れないまま両差しに抱きつかれ、左足を引いて堪えるも寄り切られる。 白鷹山の備えを崩す武器が全くなかった納谷、壁に当たる。
赤房下で四股を踏む豊昇龍だが、この四股はまずい。こんなに上体を倒せば、足が容易に上がる、つまり鍛練にならないということだ。
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