令和二年九月場所七日目観戦記
そ の 十三(令和 2年 9月19日)
御嶽海は絶対的カモの玉鷲戦だったが、玉鷲の押し上げ→右への引き→間を置かず左おっつけ右喉輪の波状攻撃に下半身が対応できず、脆くも敗れる。 玉鷲は全然勝てない御嶽海を徹頭徹尾自分の流れで攻め落とし、さぞや嬉しかったことだろう。
正代が敗れた。向正面から見ると正代左を差し勝って猛然出たように見えたが、隠岐の海は意外に浮かず左に廻り込んだ。隠岐の海が立ち合いに左前褌を取ったことなど、全く見えていない。 隠岐の海が左を巧みに使って正代の右を充分に使わせず、足を止めたのが勝因ということになろうか。不思議な力を発揮する隠岐の海。
豊山は右のかち上げで立ったのだが、短躯とはいえ重量のある貴景勝をかち上げで起こそうというのは無茶ではなかったか。踏み込みもさほどでもないし。 かくて相撲は貴景勝のペースで進む。
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幕内取組・五
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