令和二年十一月場所初日観戦記
そ の 十八(令和 2年11月 8日)
この日の北勝富士は右の攻めが冴えていた。正代が松鳳山を持ち上げた 1月の相撲ほどの迫力ではないものの、妙義龍を浮かせて相撲を取らせない。
ちょうど 3年振り、役力士として土俵に立つ照ノ富士、実は新小結である。ここでどれくらいやれるかによって、自身の目標である大関復帰への距離が測れる。 滑り出しとしては実に上々であった。右差し狙いだったろうが入ったのは左、しかしこれを返しての寄り身は迫力充分、強いのなんのって。
こちらも強みを増してきた、新関脇の隆の勝。逞しさを加えたその五体が目の前に。相手は、前場所の新関脇、大栄翔。 上り坂の両力士の角逐は、大栄翔の勝ち。隆の勝が右からの攻めに重点を置きすぎ、ために大栄翔の右を自由にしすぎたようだ。
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幕内取組・四
幕内取組・五
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