令和二年十一月場所二日目観戦記
そ の 十五(令和 2年11月 9日)
貴景勝の突き、どっしり構えて若隆景を見て、きちんと手を当てて退ける。猛然と突っ込むタイプではない貴景勝、適度な威力で若隆景を逃がさない。 こういう突きができる重量級力士は多くない。この日、小兵は枕を並べて討ち死にである。
正代は足が前に出すぎて何だかヘンテコな恰好になっているが、左が入って腰が落ち着き、両差しで霧馬山を料理。 小心の正代これで少しは落ち着くかと思ったが、翌日はまた初日のような相撲に戻って負傷、場所を全うできず自信を得られなかった。
この日の注目の一番は結び、西に朝乃山、東に照ノ富士。朝乃山が左を取れなくて照ノ富士に 2連敗、これを突破できなければ未来に翳がさす。 先に上手が欲しい朝乃山、左足を照ノ富士より出し、左上手を狙った…
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