令和二年十一月場所千秋楽観戦記
そ の 五(令和 2年11月22日)
美ノ海が左下手を取き、ちゃんと腕を返して攻めようとしたのだが、松鳳山は右足が上がったのを立て直すなり、勁烈極まる右の小手投げ、 美ノ海は重量級でないといっても130kgあるのに、宙を舞って吹っ飛ぶ。どえらい威力。松鳳山は終盤 4連勝、調子が出るのが遅すぎた。
協会御挨拶、役力士は東が 2人で西が 3人。照ノ富士も安もいるので、頭脳が停止していると間違えそうだが、大関は 1人しかいない。
翠富士に旭秀鵬は、翠富士が 4敗で旭秀鵬が 5敗という一番だった…ということにあとで気がついた。捕まりたくない翠富士だったが、 旭秀鵬の方がかち上げて突っ張ってきた。翠富士短躯を生かして再度当たったが、旭秀鵬のこの叩き、足は地から浮いているものの、双腕に力を込めての押し潰し、 翠富士耐え切れず敗れて 5敗、相星となった。
水戸龍に千代ノ皇は右の相四つだが、千代ノ皇は註文通りの両差し、すぐさま右に振って引き据える。嗚呼脆すぎる水戸龍。
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十枚目取組・三
十枚目取組・四
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