令和二年十一月場所千秋楽観戦記
そ の 十二(令和 2年11月22日)
決まり手表示器にも「取り直し」と出るとは知らなかった。取り直し後は琴勝峰が膝を内に窄めたまま出ていって素首落としを喰い、物言いはついたが明らかな負け。
おっつけがピタッと決まる若隆景相手に、さほどの踏み込みでもない琴ノ若が胸を出して両差しを狙うのは、やはり無茶苦茶である。 低く組みつかれて琴ノ若、長引くほどに若隆景の長所ばかりを観衆に見せ、豊昇龍ともども負け越しに沈む。
花道寄りのマット
の上、西は隆の勝、東は栃ノ心、それぞれの座蒲団が置かれ、ややあってその両力士がどっかと腰を据える。 東花道からは伊之助が入場、 1番終わって、東西に 3人ずつ、控えに顔を揃えた。これぞ千秋楽。
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