令和四年一月場所初日観戦記
そ の 二(令和 4年 1月 9日)
前場所からポケモンとのコラボレーションが行われていて、館内あちらこちらに懸賞旗が飾られていた。そして化粧廻しがエントランスに。 ピカチュウとハリテヤマの一戦を描いたものだそうで、筆者ポケモンに全く通じていないから、ピカチュウの名前ぐらいは知っていても、ハリテヤマは初めて聞いた。
今回の相方は前回 5月と同じ、すっかり
筋肉に魅せられて
しまっている。相方は照ノ富士の新横綱初日も見ているから、 これで通算 4回目、初めて花道の近くに座り、そして初めて初ッ口から観戦する。
8時55分、西花道から審判が登場し…たのだが、西に落ち着こうとした浦風(敷島)さんが実は東の担当で、小走りで正面を経由して東に廻った。 審判土俵に一礼、照明が少し強くなり、そして観客の拍手とともに、柝の音が響く。審判揃って着座…どっかと腰をおろした浦風さんだが、尻が座蒲団のちょっと後ろ、 ゴロンと引っ繰り返ってしまった。溜まりの位置が 2年振りに土俵に近づき、感覚が違ったのだろうか。
最初の一番は、西から柾富士(まさきふじ)。前場所伊勢ヶ濱部屋から初土俵を踏んだ 3力士のうち、この日は柾富士だけが登場だ。 どう振る舞ったらいいか、まだ身についていない様子、塵浄水は見よう見まねだった。しかし相撲は強い強い、澤勇を電車道で運び去った。
昭和初土俵力士最後の生き残りとなった華吹、筆者は 2年振り(観戦記には出していないが 2年 1月 8日目以来)に見る。この間、年齢は大台に乗って現在51歳。 殆ど踏み込めないが右で張って左差し、肩越しに右上手、えーいと大きく右上手投げを放ち、我妻桜を投げ倒す。この豪快な一番が最後から 2つ目となる白星(最後の白星は 3日目の 2番相撲、若戸桜戦)、 36年214場所の現役生活をこの場所で終えた。
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