令和四年一月場所初日観戦記
そ の 四(令和 4年 1月 9日)
もうすぐ衛星放送の中継が始まろうかという頃、腹も土産も整えた我々は再び席に落ち着いた。相方は既に応援タオルを数枚買い込んでいるが、 未入手のを 2つ仕入れてご満悦。それはブラック筋肉・松鳳山と、胃袋ブラックホール・大奄美のものだ。しかし、この時相方は、あることを知らずにいた。
今や、特に幕内土俵入りの際には、タオルで客席が埋まるかのような状況である。平成25年頃から一部力士の応援グッズが出始めたが、 2年 1月に応援タオルをリニューアルし幕内全力士を揃えたのが広く行き渡ったのだろう。公式の応援グッズが出る前は大きな横断幕や幟が出現することがしばしば、 あまりに邪魔でうんざりしたが、最近は応援タオルを高く掲げる観客もめっきり減少( 2階席だと傾斜がきついせいか、高くしてしまう観客がまだいる)、やればできるのだなあと思っている。
さて幕下の取組 9番目、東からは王鵬の兄・夢道鵬。少し筋肉がついたように見えた。相方ここでオペラグラスを取り出して、「見えすぎちゃうかなぁ」と言いながら目に当てた。 「デカいなぁ」と言いつつ、行司装束の紋がよく見えて嬉しそう。夢道鵬は和山と突っ張り合ったが腰が落ち着かず、引かれて崩され黒房に押し出された…のだが、 ここで物言い。どこが問題なのか、記憶や写真を辿っても全然分からない。和山が白房を廻った時に足を出したかだそうで、問題なく夢道鵬の負け。
3番あとの佐々木山−大野城も物言い取り直しの一番が長くなって沸き、敗れた佐々木山は東花道をふらふらと引き揚げた。 その次、弓を振っていた将豊竜が西から登場。将豊竜は前年 9月の初日に右肩を痛め、その日を最後に弓取を聡ノ富士に譲っている。 突っ張り効かず右を差される不調の将豊竜だが、鳩岡が左を巻き替えて出るところ将豊竜大きく左首投げ、豪快に決めたかに見えたが右手も着いた。 2番連続の物言いだ。
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