令和四年一月場所初日観戦記
そ の 二十(令和 4年 1月 9日)
相方は
遠藤
も大好きなのだが、この日はなんともあっさりだったので、
こちら
をご覧下さい。
役力士の先陣を切って東からは明生が土俵に立ったが、こちらからよく見える腰のテープ。迎える相手は今でも相手を震撼させる37歳、玉鷲ときた。 時間いっぱい、明生のいつもの反りがない。突きまくる玉鷲、明生のいつもの粘りがない。どうやら腰は本格的にダメなのではと心配になる。
ここでちょっとした違和感に気づく。豊昇龍は反っていたっけ？あとで映像を見た。反っていない。明生の腰痛を隠すために豊昇龍ともども反りをやめたのかと勝手な想像を巡らすものの、 あれだけテープを貼っていれば意味もないし。
小結明生も大関への意欲を見せているが、隆の勝はこの場所関脇なのだから明生より近いし、こちらも大関昇進が念頭にある。 ところが初日で躓いた。逸ノ城の右の強さを意識しすぎたか、左に廻って逸ノ城の右を殺そうとしたが却って甘くなった。 おっつけていった左をこじ開けられて捕まる最悪の展開に引きずり込まれたのである。初日は全くの完敗だった。
東の 2枚目、宇良は 3年半振りに自己最高位を更新した。上位総当たりの初日は関脇御嶽海戦。迎え撃つ御嶽海、気合に満ちているが過剰ではなく、 二本覗かせてじっくり圧力をかけ、慌てず騒がず宇良を寄り切る。御嶽海にちょっとでも隙があれば肩透かしを引かれて御嶽海ゴロリ、という予測もしてはいたが、 この日の御嶽海は揺るぎなし。
(以下次頁)
幕内取組・四
幕内取組・五
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