令和四年一月場所初日観戦記その二十二

令和四年一月場所初日観戦記
そ　の　二十二(令和 4年 1月 9日)

　懸賞旗が土俵を 4周、時間前の仕切りは 3回、そして制限時間はいっぱいとなり、それぞれに気を込めて、先に仕切る大栄翔、遅れて横綱照ノ富士。

　立った。照ノ富士左前褌に指を掛けるが取れない。大栄翔右から左と突く。照ノ富士は天を仰ぐ。大栄翔右筈左喉輪で押し進む。照ノ富士左足が上がる。大栄翔左に揺さぶって突っ張ろうとする。照ノ富士左おっつけのあと右でおっつける。大栄翔嫌って右突き落としで曳き廻す。照ノ富士追って突っ張ると大栄翔押し返し、これを照ノ富士右から崩す激戦、大栄翔両筈から一瞬二本入るところ、照ノ富士やおら伸び上がって左手首で素首を掻いた。大栄翔無念、前場所に続いて大魚を逸した。
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