令和四年一月場所二日目観戦記
そ の 三(令和 4年 1月10日)
幕内に昨年 5月まで連続 3場所在位して意外な人気力士になっていた明瀬山だが、顎の骨折がもとで
7日目
を最後に休場、 幕下に落ちて再起 2場所目である。なんだか上半身がますます伸びたように見えるが、力はさほど落ちていないようだ。落ち着いて右から左と入れて抱きつき潰してしまう。
次の次、十枚目の土俵入りまで残り 8番のところで塩が入った。大成龍は元の大成道、改名して 3場所目だが、30歳を目前に関取の座が徐々に遠くなりつつある。 鳰の湖は35歳、ここ 7年ほどだいたい幕下の真ん中あたりにいることが多い。大成龍が右おっつけで押してくるのをどっしり堪えた鳰の湖、右筈から豪快な突き落としで叩きつけた。
残り 4番となって、ここから十枚目行司の出番というところ、呼出しが土俵に箒を入れ始めたが、叮嚀の上にも叮嚀、実に 2分強。 このとき午後 1時50分くらいなので、予定よりは15分くらい早く進んでいる恰好だ。こうして少しばかり静かな時間、廊下から聞こえてくるのは清見潟さんの声。 6時までチケット売り続けるということなのだろうか。
整えられた土俵上、東から王輝が得意の左を差して右上手を取り、腰も田邉より低かったのに、右上手投げを喰って裏返った。 左の差し手を返さず右上手を欲しがったのがまずかったようだ。
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