令和四年一月場所二日目観戦記
そ の 四(令和 4年 1月10日)
栃幸大に圧力勝ちした若隆元も、気づけばもう30歳。若隆景に続き若元春も幕内に上がり、早いところ若隆元も関取になりたいが、 最高位だった
平成30年 9月
に書いた「関取昇進を視野に収めるにはもう少し時間がかかりそう」がまだ続いている。
右膝脱臼で 8場所連続休場した友風は再起 6場所目、筆者が見るのは
大怪我前日
以来だ。よく見ると右膝の外側には手術痕がはっきり。 友風の足運びには覚束ないところが見られるが、終始友風が攻勢で、朝玉勢が左筈で崩すと友風また押し返し、やおら右で首を押さえて捻じ伏せる。 友風白房に尻餅をつきながら木村千鷲の軍配を目で追った。
令和 2年の学生横綱だった欧勝馬は前場所が幕下15枚目格デビューだった。右足を出して上体を倒す恰好でレスリングの癖そのままのように見える。 腕が下から出れば守りは堅くなるだろうが、自らの攻撃力がどれほどあるのか、この一番ではよく分からない。押し飛ばされた千代の国から素早く逃れる勝ち残りの友風。
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