令和四年九月場所十三日目観戦記
そ の 十五(令和 4年 9月23日)
森永賞が懸かったのは翔猿−北勝富士だった。 3敗同士の好取組、 7連勝で勢いに乗る翔猿と 3連敗で銷沈気味かと思われる北勝富士、 しかし翔猿は入れ込みすぎた。北勝富士のかましと左に負けまいと、突っ込んで右を差し勝とうとしたのは理解できる。 とはいえいかにも突っ込みすぎで、下に入られた北勝富士がすぐに左から去なすと、勢いを下向きに曲げられた翔猿あえなく黒星をつけられた。 錦富士も翔猿も、ドーンと突っ込んで逸らされ黒星、これもまた、相撲の難しさ。
3敗の安は、このところ長い相撲で勝てなくなった霧馬山戦。この場所も大声での応援は禁止されているが、声援というより喚き声のようなものが飛ぶ。 場内放送で注意されると館内大きな拍手。安いつものように拍手を 3回、別に同調したわけでもなかろうが、絶妙なタイミング。 相撲は圧倒的、安かち上げからの突きで霧馬山の腰の備えも顎の構えも完全に壊し、ぐしゃっと潰してあっという間に勝ちを占めた。
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幕内取組・四
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