令和四年九月場所千秋楽観戦記
そ の 十三(令和 4年 9月25日)
3連勝と 3連敗が 2回ずつ、ツラ相撲の平戸海は 7勝 7敗。前場所10勝とはいえ十枚目の 8枚目、幕内に届いたのが奇跡的なわけで、 7勝しているのは偉いのだが、 幕内力士は悪い言い方をすれば海千山千の者どもだから、左前褌という生命線はそう容易く維持させてもらえない。 迎えた相手が碧山36歳、いきなり叩いてきたものだ。平戸海これは残して宛がったが、次の碧山の叩きは秀逸である。 鶴竜あたりも得意にしていた、顔を横にずらしてからの叩き。平戸海は右足が送れない。転がされて負け越した。
西の桝席に広がる宝富士の応援タオル、ちょうど宝富士の目の前だ。左腕が痛い宝富士だが、右前褌を取って左を攻めさせておきながら機を見て右からの出し投げ、 この場所 5勝どまりだが筆者の前では 3戦全勝。応援タオルの海は阿武咲の相撲でも広がった。さてどうなったか。
王鵬この日も右が高く、一応左で起こしたもののまともに引き、裏返しにはしたけれど自分が先に飛び出して負け越し。 1月は明らかに体力不足で失速したが、この場所は右攻めのまずさで失速した。勝ち越しの宇良、特に左膝が痛むようで顔を顰める。
琴勝峰は関取と思えない下半身の恰好で崩れ落ちた。すり足の稽古はできているのか。
(以下次頁)
幕内取組・二
幕内取組・三
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