令和五年九月場所初日観戦記
そ の 五(令和 5年 9月10日)
水桶のわきに置かれていたアルコールポンプが、この場所からなくなった。館内のアルコールポンプの数も随分少なくなった印象がある。 しかし、まだ柄杓に口はつけない。水を口に含むようになったのは次の11月からだった。
幕下上位の取組、 3番目は西から木竜皇。生田目が突っ張ったが木竜皇右で宛がって止め、生田目が攻めあぐねるうちに木竜皇一つ大きく突き上げ、サッと右に飛んで叩き込む。 幕下上位の壁を乗り越えるところまでは達しないが、力は徐々に伸びている。次は左差しを嫌った千代の海が右に廻って腰が引けすぎるところ、 日翔志左後ろに下がって叩き込む。どちらかというと千代の海が迷って失敗し、日翔志がきちんと応じたという地味な相撲になったが、 日翔志はこの 1勝だけでなく西 3枚目の地位で幕下優勝をつかみ、関取になった。
西、眩い銀色の締め込みは天照鵬。伊勢の出身、天照大神の天照である。左おっつけ右喉輪で塚原を完全に崩してしまった。 腰を据えて下半身から押している。この場所休んでいる伯桜鵬も同様で、足をしっかり使えるのは大きな武器だ。
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十枚目取組・一
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