令和五年九月場所初日観戦記
そ の 八(令和 5年 9月10日)
天空海が大量塩撒きをしているが、塩が土俵をけっこう越えていく。上手な(？)人は豪快であっても土俵上に収まる、というのが筆者の勝手なイメージ。 天空海はたくさん手を出して前には進んでいたが、劣勢に見える千代丸はしっかり天空海の顎を上げ、出足を止めて足許に叩きつける。 天空海の攻めがポイントを突いていないというか、どうにも大雑把に見える。
5月の大負けで幕内から落ち、左膝が悪くて晴れの北海道巡業に出られなかった一山本、突きながら頭を下げ、見事な右筈で獅司を退けた。 筈に入ってからの真一文字の攻めが速かった。
右四つになった島津海と東龍、東龍が長身を利して吊らんとしたように見えなくもないが、実は低く入られて腰が伸びたところだった。 島津海が丸い体を下から突きつけ東龍を寄り切る。
(以下次頁)
十枚目取組・二
十枚目取組・三
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