令和六年三月場所九日目観戦記
そ の 四(令和 6年 3月18日)
土俵は三段目の後半、東に白旺灘、西に納谷、 4連勝同士。納谷が押していこうとしたが腰が高くて引けている。 白旺灘が右に開いて引くと、納谷は白旺灘の足許を見ながら赤房に両手から突っ込む。
これも 4連勝同士、麟虎に安青錦。安青錦は安美錦の弟子、序ノ口以来負け知らずだ。立ち合いは頭が下がりすぎ、 後頭部で当たるかのような変な恰好だったが、左で横褌を取って左に廻り、左足を飛ばして裾返し、綺麗に決めて19連勝を飾った。
この日前相撲を取った 6人もいる新序二番出世披露、横綱鶴竜と大関魁皇の化粧廻しを締めているのが 3人ずつだった。 三番出世はなく、この場所の出世披露は二番出世までで、この日土俵に上がったのは17人(ほかに欠席 2人)。一番出世も 7人しかいなかったから、 春にしては新弟子がいかに少ないかが分かる。行司は式守風之助、豪風の押尾川部屋所属。まだ16歳の序ノ口行司だが、声よし姿よしの見事な口上だった。
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