令和六年七月場所初日観戦記
そ の 八(令和 6年 7月14日)
ハプニングはあったが、肝腎なのは取組だ。藤青雲当たって左でおっつけんとしながら左に廻ったが、立ち合いは生田目の方が勝って上体を丸めながら突き放して攻める。 藤青雲左に左に廻って左差しで捕まえたがったが、生田目さらに攻め込んだあと右小手投げで振って藤青雲を起こした。 そして正面に猛然と突き飛ばし、生田目堂々と勝ち名乗りを受けた。
次の一番、赤い締め込みの嘉陽だが、相手が伯桜鵬ときては力の差がありすぎ、懸命に突っ張ったが下から挟みつけられ歯が立たず、 押し飛ばされた先はこれまた正面だった。順当な結果といえよう。
塚原は前場所関取となり、栃大海の名を貰った。右を固めてかち上げたあと懸命に突っ張ったが、白鷹山は重い。 ガッチリと左四つに捕まり、廻しを切る動きもないまま右を巻き替えにいって運び去られた。
(以下次頁)
十枚目取組・一
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