令和六年七月場所初日観戦記
そ の 十三(令和 6年 7月14日)
東の花道、幕内力士・若隆景の入場である。土俵上の輝、次の遠藤と続く、北陸石川出身者の取組のあとが、若隆景の出番だ。
右四つの狼雅と左四つの遠藤は正面側で狙いがぶつかり合う取組。差し手争い、遠藤の左巻き替えに応じた狼雅の右上手出し投げ、 遠藤切って左前褌を取るところ狼雅右四つ両廻しを引いて右への寄りという流れで狼雅に凱歌が上がる。期待通りの技の応酬だった。
若隆景の返り入幕最初の一番は、ガッチガチの左四つの宝富士戦。例によって手を 2度拍つ、時間いっぱいの若隆景、いつものように当たって得意の右おっつけで宝富士の左を封じにかかったが、 宝富士受け止めて右でおっつける。若隆景は数度流れる右足を戻して押し上げんとしたが、宝富士の去なしに右足が遅れ、白房に飛び出して黒星スタートとなった。
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