令和六年七月場所初日観戦記
そ の 十七(令和 6年 7月14日)
日の出の勢い、 5月の優勝力士大の里が西から登場。新関脇の初日に迎える相手は御嶽海、斑があるがどん底は脱した感がある。 左四つの御嶽海と右四つの大の里、大の里はあくまで右を差したがる人で、入らなければおっつけるのではなく叩いたり去なしたりというタイプなので、 御嶽海は両差しに入り切れずに締めつけられると脆いが、立ち合い負けさえしなければ渡り合える可能性が格段に高まる。
左と右のぶつかり合いは予想通り、そして、御嶽海の意志の固さは予想を遥かに上廻る。大の里は右を抜き、最後には叩いて完敗した。 御嶽海の重厚な攻めであった。
阿炎が若元春の顎は上げたが、それでも若元春の左筈が生きている。阿炎はこれ以上攻めることができなかった。
9度目のカド番となった貴景勝、明生の撥きを警戒したのか、それとも足が出なかっただけか、鈍い踏み込みですぐに起こされ、 右左と前褌を許して暗い船出。この場所一度も白星が先行することなく、13日目で 8敗となった。
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幕内取組・五
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