令和六年九月場所初日観戦記
そ の 十(令和 6年 9月 8日)
中入後前半屈指の好取組、遠藤に翠富士。翠富士左を覗かせるなり肩透かしを引いて館内を揺るがせたが遠藤は揺るがなかった。 寧ろ遠藤押して出た。翠富士右に飛んだが遠藤すぐに体を寄せ、翠富士が今度は右から肩透かしを引くも遠藤の方が軸になって翠富士だけ動く形、 さらばと翠富士が左を巻き替えると遠藤右で翠富士を押さえながら白房に下がり、翠富士の足が一瞬止まると遠藤サッとばかり右後ろに飛んで叩き込んだ。 翠富士としては絶好の形になったが、遠藤の足捌きの素晴らしいこと。
その次は巧者対決。若隆景低さ負けしたのか少し左に下がって叩くと美ノ海逆に叩き返した。若隆景がやりたいおっつけを美ノ海がやった。 一瞬の機を捉えて若隆景左から去なし右おっつけで押し込もうとしたが、美ノ海が横向きになったので右上手を掴んだので却って懐に入れてしまい、 掴みかけた流れを再び美ノ海に渡して敗れた。
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