令和二年九月場所千秋楽観戦記
そ の 十五(令和 2年 9月27日)
正代、 3度目の正直。解放されて、顔が震える。翔猿の表情は、やり切ったという充実感ではなく、届かなかった悔しさに満ちていた。 結びの一番、時間いっぱいになり、呼吸が合わずにやり直しになった頃、負け残りの翔猿は、まだまだ一人反省会の真っ最中。 翔猿に悪かったところは特段なく、最大限のものを出し尽くした感があったが、これを喰い止め勝利をものにできたのは、正代の数度に亙る右おっつけの効果だった。
結びは朝乃山の下半身が貴景勝の押しを支え切れず、向正面に押し倒して貴景勝の勝ち。将豊竜の弓取式、恙なく終わる。 この場所も変わらなかったので
再度
書くが、弓取力士は手刀を切って弓を受けなければならない。
弓取式が終わると、14日目までは呼出しの柝が入り、打ち出しとなるが、楽日は柝が入らない。
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