令和二年十一月場所初日観戦記
そ の 九(令和 2年11月 8日)
初日ということで、ここで協会御挨拶。この場所の呼び物は、何といっても新大関の正代だが、筆者の席からはいちばん遠く。貴景勝の大きな頭と厚い上体の向こうに隠れる。
左脹脛をガチガチに固め、琴奨菊が土俵に上がる。殆ど何もつけていなかった
前場所初日
とは全然違う。 相手の千代丸は、前場所
王輝の15連敗
を決める相撲を取り、この場所は十枚目に落ちてきた琴奨菊を迎え撃つ、まるで憎まれ役のような巡り合わせ。
花道奥から幕内土俵入りの準備を知らせる柝の音が聞こえる中、制限時間はいっぱい。平成17年 3月以来の十枚目、琴奨菊の初日。
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