令和四年九月場所十三日目観戦記
そ の 四(令和 4年 9月23日)
阿蘇ノ山に土
がついたので、勇磨に大成龍の一番に幕下優勝が懸けられた。
朝乃山を倒した
余勢を駆って勇磨が勝つか、 大成龍が勝って同期・常幸龍への餞とするか、場内にも勝者が幕下優勝となる旨告げられ、拍手が沸く中時間いっぱい。 大成龍の両手突きを勇磨はね上げ、左で一つ去なしたが、大成龍胸を突き立て逃がさず、白房に押し出し大成龍、圧倒的な出足で優勝を勝ち取った。
東のザンバラ髪は
羽出山
とともに 3月に三段目100枚目格で初土俵を踏んだ神崎、最初の場所で全勝優勝してすぐに幕下に飛び、 この場所も含めて負け越し知らずだ。両手突きから突き立てて先手を取ったが、かなり脚が長い体型のせいもあって突きが高く、宛がわれて足が止まった上に右を突き外し、 下から押されて真っ直ぐ運ばれた。神崎の良いところ悪いところ、この一番で全て出た。
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