令和三年三月場所二日目観戦記
そ の 三(令和 3年 3月15日)
この日の幕下 4番目、東からは、
11月の序二段優勝決定戦
で同部屋決戦を制した欧深沢。西は旭川出身、道産子の北勝川。 欧深沢は番附についてから 5場所目、早くも幕下昇進極めて順調にきた。低く当たって当たり勝ち、押し相撲の北勝川を起こし、最初は右を差そうとしたようだが、 切り替えて右上手を取った。ところがこれが深く、北勝川に被さってしまう。北勝川額をつけて左筈、左腰を引く。欧深沢腰を割って低さ比べ、そして右を引きつけ黒房に進んだが、 頼みの右を切られて逃げられ、テープをつけた左肩から赤房に叩きつけられた。なるほど相撲の筋は良い。ちょっと家賃が高いというだけのようだ。
この場所、小野川(北太樹)と音羽山(天鎧鵬)の両親方に新型コロナウイルス陽性反応が出たため、山響部屋と尾上部屋は全員が休場、 社会貢献部の同僚や、場所前の宣伝動画配信で共演した年寄も休場となっている。ただ 1月と違うのは、関取の休場者が負傷の横綱鶴竜ただ 1人ということ。 桝席は11月と同じ配置、砂かぶりは 4列目からの 1席飛びなので少し増といったところだろう。椅子席は 1席飛びで、
11月の後半
には黄色の紙で使用不可席を示していたのを、 1月から椅子と同化する赤にしたので、目に障らなくなった。
幕下に戻って 1年余り、天風の四股。なかなかしっかりした四股だ。
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